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人材の維持は採用と同じぐらい重要

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人材の採用よりもむしろ、彼らを従業員として維持することの方がはるかに難しいと感じることはありませんか。 実は、これには理由があります。 『Bloomberg Businessweek』誌の記事によると、経済が持ち直す中、優秀な従業員がキャリアアップの可能性に自信を持ち始めており、この1年間で全国的な離職率が大幅に高まっています。 労働者側の自由度が高まっているということはつまり、雇用主は貴重な資産である従業員を維持すべくこれまで以上に努力しなければなりません。

業界専門家の間では、従業員が十分に評価されていると実感できるような良好な職場文化の構築が、雇用主による人材維持の最善策のひとつと見られています。 能力が十分生かされていない、成果が正しく評価されていないなどと感じ、不満を抱えたまま毎日出社してきている従業員は、より良い土壌を求めて求人市場へと漕ぎ出していく可能性大です。

この問題に対する解決策のひとつとして一般的なのが、新しい職務や刺激的なタスクを与えて従業員のエンゲージメントを立て直すこと。 たとえば、予定されているプロジェクトが普段よりも面白い手法で実行可能な場合、従業員たちはおそらく、新しいやり方で取り組むチャンスを歓迎するでしょう。

柔軟性と幸福感がもたらす絶大な効果

また、多くの企業が従業員の満足度向上を実現したもう1つの方法として、勤務スケジュールの柔軟性を高め、通勤関連の問題を低減することが挙げられます。 具体的な方針は各社の状況によって異なりますが、各自のタイミングでタスクに取り組むことを認めることは、会社自体に対する従業員の満足感を高めるのに役立つでしょう。

多くの従業員は、ある程度の期間の経過とともにさまざまな職務や役割に触れ、キャリアを通じて成長することを望んでいると、Entrepreneurは指摘します。 つまり、従業員の関心を保つには、社内での昇進という道筋を残してやることが不可欠であると言えます。 この観点から、たとえば自社従業員のスキル向上を目的としたトレーニングコースや、あらゆる支社や部署を含めた異動のチャンスに関する情報を定期的に提供するなど、さまざまなオプションを用意することができます。 自己改善や出世の機会が社内に用意されていることを従業員に伝えることで、人材の定着率は大幅にアップします。

また、管理者が部下との間に個対個の関係を築くことも、彼らの幸福感や満足感を維持する手段として有効です。 上司や会社と志をともにしていると実感している従業員ほど、気分良く業務に取り組むことができるため、幸福度も高まります。 従業員の幸福度の改善は、定着率の上昇のみならず、業務の質の向上にもつながるでしょう。

魅力的な報酬に勝るものなし

会社が適用するあらゆる福利厚生や各種のメリットの中でも、従業員が特定の職場を選ぶ最大の理由はやはり、報酬や具体的特典にあります。 インセンティブや福利厚生は、市場の相場に劣らないという意味で競争力のあるものでなければなりません。 それでこそ、従業員が離職という選択を思いとどまる理由が生まれるのです。

同じく重要なのが、従業員の感情と全社的な職業倫理です。 疲弊していたり、今ある慣行に不満を抱えている従業員は、好機が訪れれば辞めていくでしょう。 したがって、会社の諸方針が常に最善のものであるよう目を光らせるとともに、従業員とのやりとりのすべてが前向きなものであるよう徹底する必要があります。 ほんの些細なことが従業員の離職を招く一方で、彼らをつなぎとめるのもまた小さな事柄であることが多いのです。